名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)の映画を見ました。
コナンの映画は一応毎年見ますが、マンガは10年くらい見てないのですが、映画はテレビでやっていたりしてよく見ます。
子供向けだし、アニメであることは十分承知しているのですが、大人でも十分楽しめる内容になっています。
ほとんど推理がない探偵もの
色々な推理をするコナン君ですが、最近の映画ではほとんど推理をしません。
犯人を当てて何かをするというよりは黒ずくめの組織との闘いが年々激しくなっていっているので、推理で何かを当てる機会が激減しているのです。
映画の中心はアクション
近年推理者の傾向が薄くなっているコナンの映画ですが、ほぼアクション映画になっています。
登場人物の背景などはマンガを継続的に見ていないとわかりませんが、首都高湾岸線でのカーチェイス、オスプレイによる爆撃、観覧車の時限爆弾、組織内のスパイのあぶり出しなど次々と起こる黒の組織との間の攻防が見ていてあっという間に時間が過ぎました。
起承転結のシナリオ
映画をよく見る中でよくグダグダな映画を見かけますが、コナンの映画は起承転結がしっかりしています
改めて起承転結についてWikiから見てみます。
- 起: 歴史や人事を題材とし、比喩や連想から詠み始めることにより、様々な展開が出来るとする。
- 承: 「穏健」に作るべきであるとし、突飛、露骨な句であったり、反対に平板であったりすることは避けるように主張している。
- 転: 読み手を驚かす変化を入れるよう求めている。ただし、「転」の句は、「承」のそれと表裏一体であり、別物であってはならず、互いに応じ、互いに避けるという一貫性がなければならないとする。
- 結: 「言に尽くる有りて意に窮まる無し」とし、適宜にフェードアウトすることにより、「含蓄」という詩作の目的の一つを達成できるとしている。
From 起承転結 – Wikipedia
まず、起で事件が起こります。これは爆破や殺人などたいていショッキングな内容でスタートします。
承でコナン君たちの日常や事件の捜査に乗り出します。大抵の場合アニメを見ていない人のために色々な説明があったり、ほのぼのの日常がここではスタートします。
転では連続殺人や爆破事件の別の事件が起きたりしいます。承でコナン君たちが行動した先で必ず転が生じます。ここで起と承が合流していき、ここの転での出来事が物語の主題になってきます。
結ではもちろんコナン君が犯人を追い詰めます。
あるいは、爆破を止めます。
大筋の流れはすべて起承転結ができてるのがコナン映画の特徴です。
しっかりした結が魅力
特に結がしっかりしているのが魅力的でしょう。
転まで来ると怒涛の展開でラストまで駆け抜けます。
起承転でしっかり用意してきた伏線を一気に回収してきます。
ミステリーだろうが、アクションだろうがこの流れをしっかり押さえているのがコナンの魅力です。
アクションとしての完成度
アニメとは言え、アクションの完成度が高いです。
日本の場合アクションがどうしてもちゃちくなってしまうのですが、アニメではしっかりカーチェイスから格闘、銃撃までしっかり用意されています。
アニメも進化していて3Dのような動きをして立体的なアニメになっています。
これが大人が見ても楽しめる要因になっています。
純黒の悪夢では推理ものでない一方でここらへんのアニメをしっかり作りこんでいるため、アクションものとして映画が成立しています。
最後に
もちろんキザなコナン君のキャラクターがあるからこそ、映画でのかっこよさが際立ちます。完璧な存在であるコナン君が事件をいっぱい解決するというのがもちろん大前提であるので、決してこれは実写ではできないんですね。