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家を買うときに資産価値はどこまで気にすればいいか

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 周りの人が家選びのときに仕切りに気にしていたのが将来値上がりするかどうか。

マンションの人なんかはよく気にしているようですが個人的には参考レベルの話なのかなと思っています。

 

基本的に家を買うときというのは、自分が住む前提(マイホームでの購入)と他人に貸す投資用のものがあると思いますが、家を買う人のほとんどが前者でしょう。

もちろん住む場合であっても。一生涯住むという前提で買うか数年ごとに住み替えるかという前提で買うことも考えられますが、車と違って家の場合はスイッチコスト(後述します)が多くかかるのであまり、住み替えるということは考えにくいでしょう。

 

 

投資では流動性がとても重要になりますが、マイホームの場合は流動性が極めて低いと考えます。

流動性というのは買い手がいればいいというものではなく、売り手の問題が多くあります。

 

売り手の問題①スイッチコスト

家を購入する場合、スイッチコストがかかります。

幸運なことに仮に買った金額とそのままの金額で売れたとしましょう。

でもそれはゼロコストではなく、購入のときに多くのコストがかかっているはずです。

引越し費用、住宅ローンの手数料、仲介会社への手数料、カーテンエアコンなどの設備費用、これらをあわせると単純に何百万となるため、売却の場合はこういったスイッチコストを考えないと不動産の本当の利益は計算できません。

 

 

そのため、よほどのことがない限り売れば損になることが多く、その利益が実現するのは私たちが死んで相続のときになるのです。

個人的にはそんな死んだあとのことは考えてもしょうがないかなと思っています。

 

売り手の問題②土地の慣れや愛着

単純に数字の上で儲かったとしても、マイホームは売ることができません。

ひとつは子供の学区の問題で引越しが簡単にできないケースがあります。

同じ学区に引っ越せばいいのでは?という話もありますが、そもそも不動産の価値は土地の価値ですから、同じ学区で引っ越すと、高い値段で売って、高い値段で買いなおすということになるので、意味がありません。

また、長年すみ続けた土地から出ることは数字では表せないストレスになります。

結局、自分が気に入った土地に住むことが重要になるはずです。

 

さて、以上のとおり、「ここらへんは将来値上がりしそうだから、この家を買いました」という理由だけで選ぶのはなんだか違うように思いました。

それは「周りの人がいいっていうからここを買いました」ということに等しく、人によって大事なものは違うはずなので、しっかり自分に合った家を選ぶことが必要だと思います。