私は公認会計士を取ってから監査法人に10年ほどいました
その間色々な人と出会い色々な人が自分の道に進んでいきました。
今日はそんな公認会計士の資格を取った人たちがどんなキャリアを歩んでいるかをご紹介したいと思います 。
監査法人の就職
公認会計士の資格に合格した人のほとんどが監査法人にまず入ります。
というのも資格に合格したとしても実務を積まなければ最終的に資格の登録が出来ないからです。
そのため最低でも3年ぐらいは監査法人に勤務する人が多いです。
人にもよりますがだいたい3年ごとに昇格のタイミングが来ます。
この昇格のタイミングと公認会計士の登録のタイミングが一番転職が多い時期になります。
だいたい3年ごとに 1/3ずつやめていくようなイメージです。
10年は経っていると。10人ほどいた同期が3人ほどになっています。
しかしその中でもパートナーになる 人は一握りであり10人に1人ぐらいでしょう。
最近の監査法人は監査だけあるのではなくコンサルのようなこともやらされます。
監査だけでは食べていけないからです。
そのため管理職に上がるタイミングでグループ内のコンサルティング部署やアドバイザリーの部署に配属されます。
また最近では海外の取引が多いため海外赴任も多くなっています。
特にアジアが多くなっています。
多くのことが経験できますのでまずは監査法人に入って何年かはじっくりやってみるのはおすすめです。
独立して会計事務所を立ち上げる
多くの人が監査法人をやめると会計事務所を立ち上げます。
公認会計士の資格を取るといっしょに税理士の資格や行政書士の資格を取ることができます。
そのため会計のコンサルだけでなく税務のコンサルもできます。
基本的には公認会計士の資格を登録すれば独立できるので、合格してから3年ほど実務を積んで、最終的に公認会計士の修了試験に合格すれば独立することができます。
独立する人はすぐにそんないっぱいお客さんができないので OB や先輩にはじめは仕事を紹介してもらっています。
また監査法人でもアルバイトができます。これが時給がかなりよく、5000円~10000円くらいもらえる人もいます(在籍時の職位による)
いずれにせよ食っていくことはできますのでまずはチャレンジすることも悪くありません。
ただし、人脈ビジネスになりますので、そういうところに苦手な人にはおすすめできません。
事業会社への就職
特に女性に多いのが企業への就職です。
多いのは経理や内部監査室が多いと思います。
監査法人はかなりの激務ですので、子供が生まれたタイミングなどで一般企業の経理や内部監査室などの働きやすい環境に転職することが多いです。
またベンチャーなどに入り資金調達をしたり、そのまま営業をやったりする人もいます。
大抵のケースでは給料が落ちてしまうのがデメリットです。
また、これまで会計士としてフロントオフィスで働いていたのに突然バックオフィスに入ることで戸惑うかもしれません。
ただし、前述したように労働環境や福利厚生は確実に改善されるのでそこがメリットです。
コンサルティング会社への転職
早めに転職する人は多くがコンサルティングに行くようなイメージもあります。
元々ビジネスをやりたいという思いが強く、監査では満足できないことで、会計系のコンサルだけでなく戦略系のコンサルに行く人もいます。
彼らは公認会計士の資格が必要ないので資格を取る前に辞めてしまうケースもあります。
個人的には会計士がつまらないと思ったらコンサルはおすすめです。
デメリットは会計の資格がほとんど活きないので、本当に実力勝負になること。
しかし、今は監査法人もコンサルスキルが重要なのでいいキャリアになると思います。
最後に
よく色々な人から、転職しようか迷っていますとか相談されますが、私は基本的に「新しいことにチャレンジすべき」とアドバイスします。
それは会社をやめないとできないことなのか、それとも環境を変えてやらないといけないのかはじっくり考える必要があると思います。
ただ、資格があれば別に食いっぱぐれることはないので別に好きなことをすればいいのでは?と思うのが本心ではあります。