個人がブログで収益を得ようと思ったら、まずはグーグルアドセンスを利用すると思います。
そして、グーグルアドセンスを使用する場合には審査があります。
審査時に必要になることのひとつが、プライバシーポリシーです。
ある程度勉強されている方は知っているかもしれませんが、Google Adsenseのプライバシーポリシーは必須記載事項が決まっています。
多くの方がコピペで他社のプライバシーポリシーをとってきていると思います。
もちろん、それで結構だと思います。
ただし、アドセンスが求める必須のプライバシーポリシーというのは時代によって変わってきますので注意が必要です。
そもそもプライバシーポリシーは何のためにいるのか?
基本的にはプライバシーポリシーは読者やブログを読んでくれるユーザーのために必要です。
「え、私のブログなんて誰が読んでるか知らないし、グーグル検索で来るユーザーの情報なんて自分は持ってないよ」
と思うかもしれませんが、残念ながら閲覧者にはあなたが貼った広告からCookieというタグのようなものが自動で発行されます。
このCookieというものは簡単に言えば、閲覧履歴です。
通常閲覧履歴とはスマホ本体にも残りますが、媒体側にも残ります。
そのため、「媒体側に残ったCookieを広告のために使うよ」ということをあらかじめユーザーに同意してもらう必要があるのです。
プライバシーポリシーに必要な文言
さて、本題ですが、プライバシーポリシーに必要な文言はGoogleではコンテンツポリシーの中で必須コンテンツとしてあります。
それによるとプライバシーポリシーとして以下を記載することが必須となっています。
- Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること。
- Google が広告 Cookie を使用することにより、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示できること。
- ユーザーは、広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること(または、www.aboutads.info にアクセスすれば、パーソナライズ広告に使われる第三者配信事業者の Cookie を無効にできること)
難しく書いてありますが、要は
- このサイトを訪れたユーザーはCookieを広告の目的で第三者が使う可能性があるよ
- Cookieを使って個人に合わせた広告を配信するよ
- Cookieを使用した広告を自分で設定無効にできるよ
という趣旨のことを書いてあればOKです。
さらに、Cookieを使った広告配信について、以下のことを記載することが求められています
- 第三者配信事業者や広告ネットワークの配信する広告がサイトに掲載されることを明記します。
- 対象となる第三者配信事業者や広告ネットワークの適切なウェブサイトへのリンクを掲載します。
- これらのウェブサイトにアクセスすれば、パーソナライズド広告の掲載で使用される Cookie を無効にできることをユーザーに明示します(配信事業者や広告ネットワークがこの機能を提供している場合)。または、www.aboutads.info にアクセスすれば、第三者配信事業者がパーソナライズド広告の掲載で使用する Cookie を無効にできることを知らせます
これも要は
- このサイトではGoogleや第三者が広告を配信するよ
- 広告にはちゃんとリンクを貼るよ
- Cookieを使用した広告を自分で設定無効にできるよ
ということを書いています。
Googleはプライバシーポリシーを作ってくれない?
なんだかよくわからないからGoogleのほうで文言を作ってくれないの?と思うかもしれませんが、さらにグーグルはこう言っています。
サイト運営者様のサイトや法律は国ごとに異なるため、Google でプライバシー ポリシーに関する具体的な文面を提案することはできません。
そりゃそうですよね。
たとえばヨーロッパでは今年5月に施工されたGDPRの影響でCookie使用については厳格なユーザーの同意が必要になりますので、日本のケースよりもかなり高度のプライバシーポリシーと同意のための導線が必要になると考えられます。
そのため、ユーザーは自分たちでプライバシーポリシーと作る必要があります。
最後に
現状は日本はCookieの規制がゆるいため他人のコピペでもほぼ問題ないでしょう。
しかし、今後の法改正などでヨーロッパのようなCookieが個人情報として明確に認められるようなケースが出てくればより高度なプライバシーポリシーが必要になりそうです。